私が累代という言葉を調べるキッカケはヤフオクで幼虫や成虫を購入する時でした。説明欄にCBF1、CB、WDなどの記載があり意味がよくわかりませんでした。そこで、表記について調べることにしました。
累代って何?
累代とは何世代にもわたって近親交配で繁殖させて飼育することです。
例えば、ニジイロクワガタをペア(オス・メス)で購入したとするそのペアが交尾→産卵→孵化→羽化しました。次に羽化した兄弟で交尾→産卵→孵化→羽化させます。これを繰り返していくことを累代と言います。累代によるメリット・デメリットがあります。
目次
メリット
兄弟だと遺伝子が似ているので大きさや色などの特徴が遺伝しやすいので、累代を重ねることで好みの色や形に近づけていくことができるようになります。
デメリット
累代が進むことで血が濃くなり、孵化不全、羽化不全、産卵数減少などの障害が出てきやすくなります。
じゃあ、何代目までなら問題ないのかな?とういふうに思いますよね。これについては一概には言えないみたいです。考え方の違いや個体差、種類によっても違ってくるからです。実際に私が飼育しているニジイロクワガタはF15なので15代ということになります。目安としてはF4~F5くらいまではそんなに気にしなくてもよいのではないかと思います。
累代表記について
基本的な累代について紹介(全て統一されているわけではありません)します。
WD(WILD)
野外採集された個体を指します。
WF1
WD同士のオス・メスから生まれた子供のことで、WDのメスだけでもすでに野外で交尾済みで生まれた子もWF1になります。ただ、WF1は親が野外個体ではありますが、WF1自体は飼育個体になります。また、WD個体に飼育個体を掛け合わせた場合はF1になります。
CBF1(F1)・・・私個人の考え方では同じ意味として捉えています。
同種で同産地の個体で別血統(親や兄弟とは関係のない)のオス・メスを交尾させて生まれた子になります。
CBF2(F2)
F1同士から生まれた子をF2、F2同士から生まれた子をF3というように数字が大きくなるほど累代を重ねたということになります。
※CBの意味ですが「飼育下で繁殖した個体」を意味する"captive breed"の略になります。